お付き合いしている人が過去に自己破産を経験していると、
「自己破産をした人と結婚しても、いろいろ制限があるのでは?」
「この人と一緒にいていいのだろうか」
などなど様々な不安を感じるかと思います。
これは、男性側が自己破産をしている場合も、女性側が自己破産している場合も同じでしょう。
もし、お金にルーズな一面があり、それが原因で自己破産をしているとすれば確かに大きな問題かもしれませんし、再び借金をしてしまう可能性もあるかもしれません。
しかし、その一方で、自己破産は国が認めている借金を整理する方法なので犯罪行為のように前科があるわけではありません。
自己破産後にある生活の制限は極々限定的なものであり、大きな支障とならない事が多いでしょう。
確かに、自己破産している人とお付き合いをするのは少し不安に感じる部分があるかもしれないね。
まぁ、過去に返済しきれない借金があったということだから不安に感じる部分もあるよね。
でも、重要になってくるのは借金に至った理由や、今現在の生活の仕方かな。
当然、連帯保証人になった影響や親の借金を背負った場合などもあるわけで。一概に本人に問題があったとも言えないからね。
そっか、確かにそうだよね。
でも、自己破産をしている事で、結婚後に制限がある部分もあるんじゃないの?
自己破産をした事によるデメリットは、その後10年程は新たな借金ができないということかな。もし、家を建てたいといった場合などは、少し待つ必要があるかもしれない。
でも、デメリットはそれぐらいなもので、婚姻する事に制限はないし、引っ越しや海外旅行も行けるよ。基本的に普通の生活が送れると考えていい。
自己破産のデメリットは借金ができないという事
自己破産をした事による最大のデメリットは、当分の間、基本的に新たな借金ができなくなってしまうという事です。
その理由は、自己破産をした履歴が信用情報機関の事故情報として残ってしまうからで、概ね10年間は履歴が消える事がありません。
一般的には『ブラックリスト』と呼ばれる状態です。
ブラックリストになるのは債務整理をした人だけでなく、返済を一定期間以上(2ヶ月など)滞納した場合もブラックリストになります。
※この場合は、借金返済後5年間ブラックリスト
気付かないうちにブラックリストになっている人も少なくありません。
⇒各債務整理のブラックリスト期間とブラックリスト状態を確認する方法
ブラックリストは、一生涯続くものではなく一定期間で元の状態に戻るので、今お付き合いしている人が、いつ自己破産をしたかが非常に重要になってきます。
もし、10年以上前に自己破産をしているのであれば既にブラックリストではない可能性もあるでしょう。
逆に、ここ数年で自己破産をしている場合は、当分はブラックリストとなるため、結婚後の車や家の購入計画にも大きな影響がある可能性があります。
信用情報は全ての銀行や消費者金融で確認可能
信用情報は企業単位で管理されるものではありません。
銀行や消費者金融、クレジットカード会社など、全てのお金を貸す企業が審査の際に信用情報機関を利用しており、その機関を通して情報が共有されています。
ちなみに、契約通り返済をしている履歴なども残っており、丸裸の状態と考えて下さい。
こういった事情から、自己破産した際に債務先であった銀行や消費者金融のみでブラックリストになるという事はなく、全ての企業からブラックリストとして扱われてしまいます。
⇒ブラックリストでも住宅ローンが組めたケース
結婚をしても自分がブラックリストになるという事はない
「自己破産した人と結婚すると、自分もブラックリストになるのでは?」
こういった不安を持っている人もいるかもしれませんが、信用情報は家族単位でなく個人で管理されているため、たとえ結婚をしても、同じブラックリストの扱いになる事はありません。
それどころか、結婚している状態で一方が自己破産をしても、もう一方の信用情報には影響がないほど別の扱いです。⇒さらに詳しく確認
そのため、住宅ローンなどを組みたい場合は、自己破産していない側の名義でローンを組むという方法が有効になるかもしれません。
もちろん、安定した収入や勤続年数などの条件を満たす必要もありますが、早い段階で家を建てたい場合には検討してみましょう。
重要なのは、自己破産後に新たな借金ができないデメリットより、借金の理由や今の生活
ここまで紹介したように、自己破産によるデメリットは非常に限定的で、場合によってはまったく影響がない程度のものです。気にする必要もないかもしれません。
しかし、自己破産経験者とお付き合い、そして結婚という事になるともっと重視するべき部分があります。
具体的には、
- どういった理由で借金をしたのか
- なぜ、自己破産にまで至ったのか
- 現在の生活はどうなっているのか
こういった本人の人間性の部分です。
例えば、借金の理由がギャンブルや浪費だった場合、かなり身勝手な理由で借金が返済できなくなり、周りに大きな迷惑をかけた事になります。
債務整理には、任意整理や個人再生など、効力の弱い方法もありますが、最も効力の強い自己破産をしたという事は、全く返済できない状況にまで陥ったということ。
身勝手な理由で、こういった状況になるのは普通の感覚ではありません。
その一方で、連帯保証人になった影響や、病気やケガで働けなくなり借金が返済できなくなるケースもあるかと思います。
こういった事情の場合には、その人の人間性まで疑う必要はないのかもしれません。
また、現在の生活がどういったものなのかという部分も重要です。
ギャンブルや浪費で自己破産をするのは普通の感覚ではないとしましたが、感覚が麻痺する中でズルズルそういった状況になっただけという事もあるのでそれだけで決めるのではなく、今現在の生活状況が改善されているかも重視してみましょう。
過去に失敗をしていたとしても、今は毎月貯蓄をして計画的な生活を送れているのであれば、お付き合いをしても、結婚をしても幸せに暮らせるかもしれません。
お付き合いをする中で見極めていくということも重要でしょうか。自己破産をしていない人に比べると慎重に考えるべきなのは間違いなさそうです。
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