夫が自己破産をする場合、妻の名義で所有している車は没収の対象になるのか?
自己破産をする上で、家族の車を残せるかどうかは非常に重要ですね。
基本的な考え方は、夫が自己破産をする場合、例え妻など身近な存在であっても、財産は別で扱われます。
そのため、妻名義の車なら残せる可能性の方が圧倒的に高いです。
ただし、注意点もいくつかありますので、確認しておきましょう。
妻の車は残せるんだね?妻の通勤用って場合もあるし、それは助かるね。
自己破産は家族単位ではなく個人で行うものだからね。ブラックリストになるのも破産者だけで配偶者まではならないよ。
ただ、使用者が妻で、ローンを組んでいるのが自己破産をする夫の場合などは、没収の対象になってしまう。
厳密にはローン会社が引き上げていくんだけど、車を残せない状況になる。ローンを組んでいる場合、ローンを支払い終えるまではローン会社が車の所有者となっている場合が多いからね。
そっか…、車検証を見ると、所有者と使用者が分けてあるしね。そうなると、使っているから妻の車とも限らないんだね。
そうなるね。妻の所有物と考えていても、車検証では所有者が夫になっているかもしれないし。
既に持っている車で悩んでいる場合は、まずは車検証を確認してみる事が重要かな。
自己破産は基本的に個人単位
自己破産をすると家族も一緒に破産をする様なイメージがあるかもしれませんが、実際には、夫が破産をした場合、夫だけが破産者となり、財産の処分などがされます。
たとえ妻という身近な存在で同居をしていたとしても、妻が一緒に破産する事にはなりません。
破産をする人は一家の大黒柱である事も多く、それ故に破産者の財産処分によって家族に多大な影響を与えるケースがあり、家族も一緒に破産するようなイメージが強いのでしょう。
しかし、実際には、夫が破産をしても妻が所有している車には影響を与える事がありません。そのまま使用し続ける事が可能です。
それ以外にも、妻の名義でかけている保険や妻の名義の通帳なども基本的には影響を受ける事がありません。
実質の購入者が問われることも
ただし、保険などは、名義が妻になっていても実際に支払っているのは夫というケースも多いでしょう。
その他、通帳に関しても、妻の名義になっているものの稼ぎは夫しかなく夫の収入が妻の預金となっている場合もあるでしょう。
また、子供名義の通帳を作り将来のためにお金を預けている場合なども、夫の収入によって成り立っているかもしれません。
こういったケースでは、実質、それらの所有者は破産をする夫とされる可能性も考えられ、処分の対象になるかもしれません。
車に関しても、これらのルールが有効になる可能性があるのですが、
例えば、近年のお金の動きは通帳などを調べられますので、その中で数百万円など大きなお金の動きがあった場合は、その用途について確認されます。
もし、その用途が妻名義の車の購入の場合には、もしかしたら、処分の対象という事になるかもしれません。
これらの線引に関しては、裁判所によっても異なります。心当たりがある場合は、弁護士に相談して確認してみましょう。
夫の名義でカーローンを組んでいる場合
夫の名義でローンを組んで、妻が車を使っている場合もあるかと思います。
いわゆるカーローンと呼ばれるもので、ディーラーで審査を通しローンを組む仕組みです。
※ディーラーで審査をしますが実際にはローン会社でローンを組む
こういったローンは、比較的審査が緩く通りやすいです。
というのも、カーローンと呼ばれるものは、ローンを支払い終えるまで車の所有者がローン会社となる仕組みになっており、万が一、支払いがされない場合には、ローン会社が車を引き上げて売却ができるようになっているのです。
そのため、ローン会社にはリスクが少なく審査基準が低く設定されています。
こういった事情から、夫の名義でローンを組んでいる場合には、使用者が妻であっても所有者はローン会社で、自己破産をすることによって車は引き上げられてしまいます。
妻の名義のローンならOK。夫が連帯保証人でもOK
一方、妻の名義でローンを組んでいる場合は、夫が自己破産をしても引き上げの対象となる事はありません。自己破産は個人で行うものだからです。
また、妻がローンを組む場合で、夫が連帯保証人となるケースもあるかと思いますが、
この場合で夫が自己破産をしても、妻が支払い続けられるのであれば車は引き上げの対象とはならずそのまま乗り続ける事が可能となります。
夫のフリーローンで購入している場合
フリーローンとは、使用目的の定めがない中でお金を借りる事を指します。
こういったお金で妻名義の車を購入しているケースもあるかもしれませんが、自己破産では借入金の使途についても説明を求められます。
そのため、夫名義のフリーローンで車を購入している場合は、裁判所の判断によっては夫の財産とされてしまう可能性が考えられます。
例えば、夫に自己破産をする可能性がある中で、少しでも財産を残したいがためにわざわざ借金をして妻名義の車を購入するような悪質なケースもあるかもしれません。
※いずれにしても借金は自己破産によって帳消しになるという事を利用して
こういった事が見逃されないように裁判所も厳密な対応をする可能性が高いです。
もし、これから車を購入予定の場合には、破産する可能性がある側のローンではなく、破産しない側の名義のローンが望ましいです。
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