日本を代表するネットショッピングの楽天が提供している『楽天カード』。
審査が緩いとされる事でも有名で、無職で審査に通ったという話もチラホラ耳にします。
そんな楽天カードですが、ネットショッピングと直結しているシステムなどからついつい使いすぎてしまい支払日までにお金が用意できずに滞納してしまう…、といった事例も少なくありません。
では、もし、楽天カードの支払いが出来なくなった場合、楽天カードにはどのような対処をされてしまうのか、また、任意整理が可能なのか、
今回はこれらの項目を詳しく確認してみましょう。
楽天カードの支払いが出来なかった場合はどういった対処をされる?
引き落としがされないとカードは停止
楽天カードの支払日は毎月27日ですが、その日に支払いができない(口座にお金が足りず引き落としできない)場合、その地点でカードは使えない状態となります。
しかし、この地点ではまだ元通りに状況を改善することも可能。
楽天カードには、引き落としができなかった場合でも、支払日から4営業日が『再振込サービス』となっており、その期間内に指定の金融機関から振込をできれば、元通りカードが使えるようになります。
指定の金融機関は、三井住友銀行やみずほ銀行など主要の銀行や、楽天が運営する楽天銀行など17銀行が対象。
それにプラスして、ゆうちょ銀行でもできるけど、ゆうちょ銀行だけ支払日の翌営業日のみが再振込サービスの対象だから注意が必要。
強制解約までは1ヶ月
再振込を出来なかった場合は、督促と振込用紙が登録されている住所に送られてきます。
既に“遅延”が発生しているので、遅延損害金も上乗せされた金額が請求されることに。遅延損害金は年20%。
ただし、この地点では、支払日に間に合わなかった部分が請求されているので、遅延損害金が発生するのも、支払日に間に合わなかった部分のみです。
ですが、支払日から1ヶ月経過しても支払いがされなかった場合は、強制解約されてしまいます。
そして、その地点で、期限の利益の喪失となるので、分割での支払いが無効となり一括での請求をされることに(リボ払い等が認められない)。
それ以降は、遅延損害金に関しても、一括で請求されている全てに対して上乗せされる流れとなります。
遅延が原因でもブラックリストになる
ブラックリストは、新たな借金ができない状態を指す言葉で、債務整理をした時にそのような状態になるイメージを持たれていますが、返済が滞っただけでもブラックリストにはなってしまいます。
楽天カードの滞納でブラックリストになるまでの期間は、61日〜3ヶ月。
この基準に達すると、信用情報に『異動』という事故情報が残り、ブラックリストとなります。
この場合の、ブラックリストが残る期間は、返済完了から5年間で、次項でも解説しますが、任意整理のブラックリスト期間より長期になってしまいます。
そのため、楽天カードのベストな任意整理のタイミングは、滞納60日未満です。それ以上の滞納は、将来的に新たなローンが組めずに苦しい思いをしてしまうかもしれません。
そもそも任意整理とは?楽天カードを任意整理する意味と効力
まず、任意整理の効力を確認しておくと、
任意整理は、利息や遅延損害金をカットして返済期間を3〜5年で見直す方法です。
基本的に元金の返済を必要としますが、その分、債権者を選んで整理できるなど、個人再生や自己破産にはない手軽に利用できる条件が揃っています。
例えば、住宅ローンや自動車ローンなど必要なローンを残して楽天カードだけ任意整理する事も可能。
だから、家や車を残したまま借金を整理できるんだ。
換価処分(財産の処分)もありませんので、家族に内緒にしたまま手続きを済ませる人も少なくありません。
また、働いている会社にもバレずに手続きできます。
⇒会社員が会社や家族にバレずに任意整理可能か
⇒郵便物から任意整理をバレなくする方法
以上のように、任意整理をするハードルはそこまで高いものではありません。
楽天カードに対する任意整理の効力も、発生している利息(経過利息)や今後の返済での利息(将来利息)、また遅延損害金などがカットされ、その上で返済期間が見直されることになります。
⇒利息のカットを詳しく確認(注意点を確認しないとカットされない利息も…)
⇒遅延損害金のカットを詳しく確認(こちらもカットされない可能性があるので要確認)
ショッピング枠で分割を利用する場合には利息ではなく手数料を支払う事になりますが、任意整理ではこの手数料もカットされるので安心して下さい。
つまり、基本的に返済が必要なお金は元金のみ。それを分割して返済していくのです。
楽天カードの任意整理は、長期の返済を認めてくれる事が多い
任意整理後の返済期間は、基本的に3〜5年。
ですが、あくまでも交渉によって決まるので、例外的に、それより長期間の返済が認められる事があります。
そして、楽天カードを任意整理する場合は、比較的、交渉しやすいとされており、最大120回(10年)など長期間の返済が認められる事も。
実際に、10年の返済期間が認められる事は稀ですが、それでも、5年以上が認められる事は十分考えられます。
利息がカットされる中で5年以上の返済ができるのなら、多くの人が問題なく返済可能となるのではないでしょうか?
ちなみに、「そこまで長期の返済期間はいらない」という場合でも、できるだけ長い返済期間で和解を成立させることをおすすめします。
というのも、長期になったとしても利息がカットされるので返済総額には影響がありませんし、
それに、お金に余裕がでてきたら前倒しで一括での返済をする事も可能です。
こういった事情からできるだけ長期の返済期間で和解を成立させる事が重要になってきます。
任意整理のブラックリスト期間は5年
返済が滞った場合のブラックリスト期間は返済完了から5年ですが、
任意整理は、手続き開始から5年で、返済期間がブラックリスト期間に影響を与える事がありません。
手続き開始とは、任意整理をする事を債権者(楽天)が把握したタイミング。
弁護士に受任してもらった場合は、受任通知が債権者に出されたタイミングです。
ちなみに、日本には3つの信用情報機関がありますが、任意整理を事故情報として扱うのは1つだけ。
任意整理は、返済方法の見直しという要素が強いので、債務整理とするか判断が異なっている状況です。
しかし、実際のところCRINと呼ばれるシステムで信用情報機関同士、事故情報が共有されているので、ブラックリストとなる事にはさほど違いがありません。
滞納が影響して事故情報が残っている場合は、任意整理をした場合も、返済完了から5年間ブラックリストとなってしまいます。
また、任意整理後の返済が滞った場合も、同じく、返済完了から5年事故情報が残る場合があるので注意が必要です。
楽天カードの過払い金の発生について
過払い金とは、利息制限法の上限金利を超えて利息を支払っていた場合に発生するもので、2007年以前の借金には多く見られます。
楽天は、クレジットカード事業を楽天KCという会社で行なっていましたが、
2011年に楽天KCが行なっていたキャッシング事業を日本保証に売却。
そして、同じく楽天グループでキャッシング事業を行なっていた楽天クレジットと統合され、現在の楽天カードが運営されています。
そのため、過払い金が発生するとすれば、2007年以前の借金で楽天KC時代のものとなりますが、
この時の事業は日本保証に売却されているため、請求先も日本保証となります。
実際、これに該当する場合は、担当する弁護士が対処をしてくれるかと思いますが、個人で任意整理をしようとしている場合は、その点も考慮に入れて交渉する必要がでてきます。
ただし、やや複雑で難解な状況となるので、弁護士に依頼するのがベストですね。
任意整理後に楽天カードを使えるようにするのは困難
楽天カードは、滞納をすると利用できなくなりますし、任意整理を開始しても利用できなくなります。
そして、任意整理の和解が成立して返済を始めても利用できないまま。
さらに、返済が完了しても使えるようになる事はありません。
任意整理後のブラックリスト期間が終われば、再び使えるようになるか、もしくは審査を通せば新たに発行できるのか?という疑問が浮かぶかもしれませんが、
これに関しても、確かにブラックリストでない場合は、クレジットカードの発行も可能となりますが、一度、任意整理をしている楽天カードに関しては、信用情報機関の事故情報とは別で、社内情報として、任意整理をした履歴が残されてしまうので、残念ながら発行するのは困難です。
この状態は社内ブラックと呼ばれますが、決まった期間で消えるという保証はなく、場合によっては一生残る情報となります。
ですので、楽天カードを任意整理した場合は、楽天カードの利用を諦めて他のカードを利用する必要があるでしょう。
ちなみに、ブラックリスト期間中でもクレジットカードを持つ方法はあります。
詳しい情報はこちらの記事を確認してみましょう。
まずは弁護士に相談を
楽天カードの返済が苦しい場合は、以上のように任意整理が有効な手段となる事が多くなっています。
任意整理後に楽天カードが使えないなど、不便な点もあるかもしれませんが、それ以上に経済的更生をしていく方が建設的。
それに、今の時代、楽天カード並に利用しやすいカードはいくらでもありますからね。
任意整理は自分でも交渉できますが、足元をみられ、利息が完全にカットされないなど不利な内容で終わる事が多くなります。
そのため、任意整理をする際には弁護士を代理人とするようにして下さい。任意整理は弁護士費用が安いので利用ハードルも高くありません。
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