個人再生では奨学金も整理の対象?外すとどうなる?

個人再生では奨学金も整理の対象?外すとどうなる?

若い方が個人再生を利用する場合、『奨学金も整理の対象になるのか』という部分がネックになってくるかもしれません。

親など親族が連帯保証人になっている場合、奨学金を整理すると親や親族に履行義務が移ることに。
親にバレたくないケースもあるかと思いますし、そうでなくても、心配や迷惑をかけたくないと考えるのはごく当然のことですね。

しかし、個人再生は住宅ローン以外の借金は奨学金も含め全て整理の対象となってしまいます。

『奨学金を整理の対象から外す方法』といったものは一切ないのが現状です。

奨学金を個人再生の対象から外すことってできないのかなー?

個人再生は、同意していない債権者も含めて整理の対象だから、一方の借金だけ優先した弁済を認めていないんだ。相対的に他の債権者に不利益が生じるからね。
だから、奨学金に関しても他の借金と同じように減額の対象になってしまうよ。

でも、親に心配や迷惑をかけたくないし…。かといって、借金の返済もできないし…。

確かに、そういった悩みの相談はすごく多い。
そういった場合には、いくつかの方法を提案しているから今回はそういった部分も解説するね。

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個人再生は債権者平等の原則に基づき整理される

個人再生は、減額がされるものの一定の返済をすることなどから、自己破産と異なり、住宅ローンのみ整理の対象から外す事が認められています。

住宅ローンを外した場合、

  • 従来通り支払い続ける
  • 個人再生の返済期間のみ元本を猶予する
  • 最終弁済を最長で10年延長

これらの優遇措置を受けた中で住宅ローンを返済できる

しかし、それ以外の借金は全て整理の対象。これらの借金を再生債権と呼びます。※年金や所得税、罰金などは減額の対象外

個人再生には、給与所得者等再生と小規模個人再生の2種類がありますが、

小規模個人再生は債権者の意思に関係なく利用可能、給与所得者等再生では書面で決議が行われ債権額にして半分以上の同意を必要としますが、それでも全ての同意を得る必要はありません。

『個人再生は債権者の意思に関係なく(反対をしても)借金が減額されるという特徴がある』ということです。

そのため、限られたお金を一つの債権者に優先して返済してしまうと、相対的に他の債権者は損をしてしまうということに。強制的に減額をされるうえ、返済額も不平等では債権者側があまりにも不利ですね。

こういった事情から、奨学金だけを優先して返済する事が認められず、債権者平等の原則に基づき返済を行う必要があります。

仮に、あなたがお金を貸している側だった場合で、強制的に減額をされる上、不平等な返済をされては納得がいかないはずですね。

もし、奨学金だけを優先して返済すると…、想像以上の落とし穴が!

個人再生や自己破産を利用する場合で、一部の債権者に優先して弁済をすると、偏頗弁済に該当し債権者平等の原則に反する事になります。

もしそれが発覚すると、

  • 個人再生決定前なら不認可に
  • 再生計画が決定後でも取消しに

最悪の場合、こういった結果になってしまうかもしれません。

不認可の場合は、個人再生が認められず借金は減額されませんし、取消しに関しても、借金が減額前の元の状態に戻ってしまうということに。

個人再生の弁護士費用は40〜60万円ほど、弁護士費用が戻ってくるかは、ケースバイケースですが、偏頗弁済は自分自身に落ち度がありますし、さらに、個人再生では弁護士の拘束時間が長いので、あまり期待できないでしょう。

借金が減額されない上、手元のお金も減ってしまうという最悪の事態に陥る可能性があるという事です。

必ずしも個人再生の失敗に繋がるわけではありませんが、それでもリスクを考えると、偏頗弁済に該当しかねない行為はできるだけ控えた方がいいのは間違いありません。

奨学金だけ個人再生に入れないという方法は?

そもそも奨学金という借金は無かった事にして報告しなければ問題ないのでは?という意見をおっしゃる方も多いのですが、

奨学金も借金の一種となるので信用情報機関には個人情報が登録されており、奨学金の返済状況などは、銀行や貸金業者でも確認可能です。

個人が信用情報機関を利用する場合は手数料が、お金を貸す事を仕事としていない業者は同意と手数料がそれぞれ必要ですが、
銀行や貸金業者は信用情報機関と年間契約をしているため何回でも確認する事が可能となっています。

他の債権者は個人再生をされる以上、他の債権の状況にも目を光らせているので、バレずに逃れられるという事はまずありません。

よって、再生計画に入れないという方法は有効になりません。

それでも債務整理が必要!どういった有効手段がある?

以上のように、個人再生を利用した場合、奨学金も整理される流れとなってしまいます。

しかし、それでも借金が返済できない場合には、何かしら返済方法を変えていくしかありません。

ここでは、いくつかの方法を紹介しますので、人によっては有効になる手段が見つかるはずです。

奨学金の返済は救済措置が用意されている

奨学金が返済できずに困っている人は非常に多くいます。そういった事情もあり、2つの救済措置が用意されているのでそれが有効になるかもしれません。

【返還期間猶予】

  • 年収300万円以下
  • 病気

これらの事情がある場合には、最長で10年間の返済猶予が認められます。

奨学金を滞納している人の8割が年収300万円以下で、奨学金の返済が困難な所得の目安となっています。

10年間の猶予があれば他の借金を優先して弁済し終える事が可能になるケースも多いのではないでしょうか?

【減額返還】

減額返還は、返済額を減額して返済するという方法。

ただし、減額された分、返済期間が長くなる事になり、返済総額は変わりません。

既に滞納している場合には利用できませんが、病気や失業などの事情がある場合には認められる可能性が高いでしょう。

奨学金の返済に困っている場合には、これら2つの方法が有効になるはずです。
特に返還期間猶予を利用する人は少なくありません。

消費者金融やクレジットカードの借金が多い場合には任意整理が有効になる

任意整理は、利息や遅延損害金のカットと返済期間を見直す方法で元金の減額は基本的にされません。

ですが、消費者金融やクレジットカードなど高金利での借金に関しては利息のカットなどでも100万円以上の減額が見込める可能性がありますし、返済期間が長くなることで月々の負担が半分程度になる可能性もあります。

そして、債権者を選んで直接交渉をするので債権者平等の原則も働かず、奨学金への影響が一切ありません。

任意整理は債権者の同意を得て利息等をカットするため、債権者平等の原則は該当しない

先ほどの返済方法の見直しと任意整理を組み合わせる事で、借金返済が可能になる人も多いのではないでしょうか?

個人再生を利用しつつ連帯保証人に個人的に返済する

個人再生は、全ての借金が平等に減額となり、減額された分が連帯保証人に請求される事になります。

そして、連帯保証人が借金を代わりに支払っても、その分を主債務者に請求する事は認められません。

ですが、主債務者自ら、連帯保証人が支払った分を連帯保証人に返すのは自由。

そのため、事前に個人再生が必要な旨を伝え、いずれ個人的に返済するのも有効になってくるはずです。

まとめ

残念ながら個人再生を利用する場合には、奨学金を除外する事は認められません。

ですが、この記事を読んでいる人の多くは、このままでは返済が困難な状況で、いずれにしても、何かしらの行動が必要になってくるはずです。

適切な方法は人それぞれ異なりますので、まずは、借金問題のプロである弁護士に相談するようにしましょう。きっと最適な方法が見つかるはずです。

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